教養としてのプロレス

2014.08.29

教養としてのプロレス

メディア開発部の春山です。

 

以前、弊社にて制作した書籍『プチ鹿島・居島一平の思わず聞いてしまいました(スコラマガジン)』の著者でもあるプチ鹿島さんが、先日初の単著を上梓されたということで、さっそく読ませて頂きました。タイトルは『教養としてのプロレス(双葉社)』。

 

目次をいくつか引用しますと、

 

「半信半疑力を鍛える」
「引き受ける力を持つ」
「差別に自覚的になる」
「人の多面性に気づく」
「無駄なものを愛す」

 

などなど全16章、語りも語った300P!! 新書でこのボリューム。

 

かつてジャーナリストの立花隆は「プロレスというのは、品性と知性と感性が同時に低レベルにある人だけが熱中できる低劣なゲームだと思っている。」と断言しましたが、そういった低俗で、胡散臭く、いかがわしく、非道徳的なプロレスという得体の知れない特殊なカルチャーを通じて著者が得た体験や教訓を、現代を生きるための視点・思考・哲学としてまとめあげた名著でございました。

 

プロレスファンなら自分たちの感覚が言語化された感動もあり、またプロレスを知らない人には本書のテーマ通り「プロレスを通じたモノの見方」はもちろん、プロレスというカルチャーの本質を真正面から知ることの出来る、ひょっとすると唯一無二のプロレス解説本だと思います。オススメ!