その甘く優しき

2012.08.28

その甘く優しき

いつもお世話になっております。営業部の和田です。
 
先日、お取引様との大海釣り大会に参加させて頂きました。
心配していた暑さも船酔いもなくとっても楽しかったです。
肝心の釣果は・・・これが大爆釣!
 

今回釣れたのはブリの幼魚で、イナダ・ワラサと呼ばれるものですが
帰港して改めて、その量とサイズに一同呆然。参加メンバー8人に対して
40~60cm級がおよそ30尾。私も半ば無理やりに自分が釣った分4尾を
自宅に持ち帰りました。我が家(総員1名)の分担は、刺身で換算して
40人前以上!
 

刺身・づけ・酢締め・昆布締め・塩焼き・バター焼き・・・。
冷凍保存に回すにも限度があるので、まるで漂流中のごとく、孤立無援で
魚のみを二日間食べ続けました。さすがに新鮮そのもので味は絶品だった
のですが徐々に飽き始め、その時点でまだ半分未満という状況に、もはや
これまでかと絶望しそうになりました。そこにさっそうと現れた救世主。
 

みりん
 

その優しい甘さで、塩辛いばかりの殺風景は華やぎ、食欲が再ブースト。
ノルマを楽しむ余裕さえも生まれました。
もともと酒飲み辛党の私、甘味これ即ち甘えであり、男子たるもの
そんなものを求めるべきではない、と非常に偏った思想を持っていました。
砂糖やみりんは、長らくキッチンへ持ち込みさえしませんでした。
今回の一件で、今さらながら自分が間違っていたことに気付かされました。
料理にみりんは重要。苦くしょっぱい人生に、時には甘味が必要です。
甘さとは、時に優しさのいち表出でもあるのではないでしょうか。
2012年の夏、色々と考えさせられる夏でした。