- 2011.11.11
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神の与えしもの
お世話になっております。営業部の和田です。
何を書くか迷いましたが、あえて食べ物ネタに引き戻させて頂きます。
今週に入ってから日に日に寒くなってきてますね。
寒くなると美味しくなるのが、鍋物。特に年をとって食べ物の
嗜好がだんだん変わってくると、その美味しさを思い知らされるのが
湯豆腐です。かくいう僕も、20代半ばより魅入られてからシーズン中は
平均週4回のペースで湯豆腐を食しております。昨日も寒かったので
今夜は湯豆腐だ!と昼からうきうきしておりました。
これはもはや、嗜好というより信仰と呼んだ方が近いのかもしれません。
単純な料理ほどコツが必要で、湯豆腐も作り方によってその味が天地の
差ほど違うものです。とは言っても二つの注意点さえ守れば、誰でも
極上の味が楽しめます。
一つ目は、絹ごしを使うこと。特に鍋料理などでは崩れにくい木綿に
逃げがちですが、口の中でとろける官能的な味わいでは、絹ごしに
圧倒的な分があります。箸でつまみにくいなど、あの舌触りを思えば
些末な問題です。(でもレンゲやさじで食べては駄目です。)
二つ目は、沸騰させないこと。昆布を敷いた鍋に水と切った豆腐を
入れて火にかけ、豆腐が揺れ始めたらそれが最高の食べごろです。
最近某アルコール飲料のテレビCMにて、女優が豆腐をグツグツ煮ながら
ニヤニヤ笑うシーンが良く流れていますが、あれではとてもとても・・・。
「煮る」というより「温める」と考えた方がいいでしょう。
付けダレはお好みですが、我が家ではポン酢にたっぷりの刻み葱、生姜と
柚子胡椒などが定番となっております。にんにくってのもオツなものです。
箸で持つのも一苦労な柔らかい豆腐を慎重にポン酢に浸し、薬味を絡ませ
これまた慎重に口へ。口に入れた瞬間、噛むまでもなくほどけて消えていく
旨みのかたまり。余韻を日本酒が追いかけた先、そこにあるのは文字通りの極楽浄土。
歓喜の雄叫びを轟かせるも良し、静かに涙を一筋落とすも良し。
それを繰り返すうちに夢とうつつは垣根を無くし、いつしか忘我の境地へ・・・。宇宙と一体となった感覚に満たされるでしょう。
<イメージ画像>
ただ、お酒を飲み過ぎるという欠点があるため、今シーズンは週2回程度の
開催に抑えようと考えています・・・。
このテーマに関しては語れば尽きることはないので、スペースの関係上この辺で終わりにいたします。
年末へ向けて仕事も忙しく、お酒を飲む機会も増えるかと思います。
皆様もお体に十分お気をつけて下さい。